私は、今看護学校の教員として働いています。
看護学校に転職するまでは、総合病院に7年間勤めていました。
臨床から教育現場。
同じ看護師だけど、仕事内容がまったく違う職場に転職しました。
今回は、
- なぜ総合病院をやめたのか
- なぜ看護学校の教員を選んだのか
- その結果、どうだったか
という内容を書いていこうと思います!
総合病院をやめた理由
まずは、私がなぜ7年間勤めた総合病院をやめたのか、その大きな理由は3つあります。
①重圧から解放されたかった
はい。
もうこれです。
総合病院をやめたorやめたい人の多くがこの理由なんじゃないでしょうか?
人間関係で悩む人も多いですが、私はあまりそこは気にしていませんでした。(病棟内でいざこざはありましたが、個人的にきらいな人が特にいませんでした)
とにかく重圧がすごくて、仕事の前の行きたくなさが半端ないんですよね・・・
「今日は穏やかでありますように・・・」
そう願いながら病棟へ行くと、だいたい騒々しいかんじで「あ、今日終わったな」ってなるんですけどね。
インシデントを起こしたときに周りのスタッフに責められてるようなかんじがして、ミスしないように、インシデントだけは起こさないように、すごくプレッシャーでした。(命を預かっているので当たり前ではあるのですが・・・)
そのプレッシャーが重すぎて、解放されたくてたまりませんでした。
②寂しがる小さな子どもを置いていってまで夜勤をする理由がなかった
私が働いていた総合病院では、条件をクリアしないと育休明けのママさんも夜勤をしなければいけませんでした。
そのため、一人目を産んで育休復帰後、夜勤を月に数回していました。
でも、そのとき娘は1歳。
ちょうど「だっこ!」と甘えたい時期でした。
娘が朝起きて、私の姿が見えないと「マーマーーー」とよく泣いていました。
そんな状況を知って、
「今、一番大事なのは泣いている娘を抱きしめてあげることじゃない?」
「なんのための夜勤なの?」
「自分の家族以上に大事なことってあるんだろうか?」
だんだんこんなふうに思うようになりました。
そうこうしているうちに二人目を妊娠。
これを機に、もう夜勤はやめよう!と思いました。
生活があるため働くことはやめられないけど、夜勤はなにも今しなくてもいいじゃん!と。
ですが、総合病院にいると夜勤をしなければいけなかったので、日勤だけのところへ行こうと決めました。
③自分の性格が今の職場には合わないと思った
4~5年目くらいで気付いたんですよね・・・
「あ、ここ自分に合わんわ」
って。
私の性格は、
- のんびりしている
- めんどくさいことがきらい
- 回転の速い状況についていくのが苦手(どんどんさばいていくのが苦手)
- 逆に、一つのことをじっくり考えて物事を決める方が好き
こんなかんじなので、忙しい急性期で、組織のルールが細かく決められている総合病院はとにかく合わないなと思いました。
ただ、どこに行ってもだいたい通用するように経験を積みたかったので、そのときすぐにはやめませんでした。(育休中を除くと働いていたのは実質3年ちょっとくらい)
なんで看護学校の教員にしたの?
次に、なぜ転職先を看護学校の教員にしたのか?
その理由はおおまかに4つあります。
①給料がよかったから
一つ目に、総合病院より給料がよかった!
やっぱり同じ時間働くなら、給料が多い方がいいですよね。
でも、警戒もしました。
必死に走り回って夜勤するより、日勤だけの方が給料高いってなんか裏があるんじゃ・・・?
そんだけ給料をあげるってことは、人が来ないってこと?
人が来ないってことは、かなり労働環境が悪いのか?
とにかく疑いまくっていました。
いや、よく考えろ・・・
このまま総合病院に居続ければ今の状況からを変えることが不可能なのは確定しているけど、転職すればいいか悪いかはどちらも50%の確率だ!!
②体力的に臨床より楽そうだったから
臨床って結構体力仕事ですよね。
寝たきりだったり体重の重い患者さんの体位を変えたり、やることが多すぎて病棟内や階段を激走したり・・・
でも私、体力が全然なかったんです。
すぐ疲れたり、重いものがスッと持ち上げられなかったりするので、いちいち仕事が遅れるんですよね。
んで、帰ったら家事に子どもの世話・・・
運動嫌いな私には、ちょっとしんどいなと思いました。
とはいえ、看護学校ってどうなんだろう。
自分が学生のころ、実習先で先生たち走り回っていたような・・・
そんな光景が一瞬脳裏をよぎりましたが、まあ臨床よりはマシだろう!とポジティブ思考で乗り切りました。
③教えることが苦ではなかったから
経験年数を重ねていくと、後輩に指導することが増えますよね。
右も左も分からない後輩に、どうやったら分かりやすく伝わるかな?と考えたり説明することは好きでした。
なぜなら、体力的に楽だから!
とにかく体を動かしたくなかったんです(笑)
④元気な学生と話す方が自分の気持ちが苦しくなさそうだと思ったから
病気で苦しんでいる患者さんと話していて、
なんて言ったらいいんだろう・・・
本当の苦しみは患者さん本人しか分からないのに、何も分からない私が「しんどいですよね」なんて言っていいの・・・?
と、コミュニケーションをとることが苦しくなっていました。
新人の時は自分自身が無知なので、「苦しいですよねー」なんて言っていました。
でも、妊娠出産を機に、患者さんへの気持ちがガラッと変わりました。
実際に経験してみて、自分が想像していた何倍も何倍も何倍も・・・!!しんどかったんです。
「妊婦さんってこんなにしんどかったんだ。
10か月もの長い間、苦しそうにしてなくても実はかなり苦しいかもしれないんだ・・・」
そう思うと、自分がなったことのない病気の患者さんに共感することがウソをついているような気分になってしまいました。
その点、看護学生は元気な人たちばかりなので、私自身にはそういうほうが楽しくて合っているんじゃないかなと思いました。
結果、看護学校の教員になってよかった!
そんなこんなで、看護学校に転職したわけですが、実際に働いてみて私にはかなり合った職場でした。
臨床のときほど体力仕事ではないし、学生へ看護をどう伝えるかじっくり考えることができ、自分も学生だったから「わかるよ!ここ難しいよね!」と本当に共感することができる。
んで、おまけに給料が高い。
チームで動くというより、対学生だったり、個人でデスクワークだったりするので人間関係も悪くない。
いや最高かって!!
行動してみて、よかった!!!!
というわけで、今のところ私は自分に合った職場で働くことができて毎日充実しております。
まとめ:総合病院での経験も、看護学校での経験も、どっちも自分の糧になった
ここまでを振り返ると、
≪総合病院をやめた理由≫
- 重圧から解放されたかった
- 寂しがる小さな子どもを置いていってまで夜勤をする理由がなかった
- 自分の性格が今の職場には合わないなと思ったから
の3つでした。
そして、
≪転職先を看護学校に決めた理由≫
- 給料がよかったから
- 体力的に臨床より楽そうだったから
- 教えることが苦ではなかったから
- 元気な学生と話す方が自分の気持ちが苦しくなさそうだと思ったから
の4つでした。
この結果、転職してみて大成功でした!
仮に失敗していたとしても、経験を積むという意味で後悔はしていなかったと思います。
以上が、私の転職話しでした。
今の職場で悩んでいる方、転職したいなと思っている方、ぜひ参考にしてみてください!
それではまた♪
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