あなたは看護師の仕事が楽しいですか?
楽しいわけないじゃん!
そうですね、分かります・・・。
では、なぜ楽しくないんでしょうか?
仕事をしていてこんなこと思ったことないですか?
- よく分からんけどとりあえず指示をこなしていこう
- リーダーに何を言えばいいんだろう
- あと何をしないといけないんだっけ・・・
- 主治医に報告したら「何が言いたいの?」って言われた
- 申し送りしていると自分でも何言ってるか分からなくなる
分かる・・・と思ったあなたの仕事が楽しくない一番の理由は、基礎知識が少ないからかもしれません。
この記事では、
- 楽しく仕事ができるようになりたい
- 仕事中、頭の中が整理できるようになりたい
- 周りのスタッフからできる人と思われたい
- でも、何をしたらいいか分からない・・・
こんな人に向けて書いています!
仕事で分からないが一番つらい
まず結論から言うと、仕事が楽しくない人のほとんどが基礎知識が少ないことがあげられます。
「隙間時間に分からなかったところ調べてますけど!」って方、知ってます、分かってますよ!
でも、調べても調べても次々に分からないことって出てきますよね?
看護師っていろんな職種の間に挟まれて、ここどうなってんの?と質問されることが多く、「分かりません・・・」って答えなければいけない場面多いです。
だって、医者は病気のこと、薬剤師は薬のこと、理学療法士はリハビリのこと、栄養士は食事のこと・・・と、他職種はある程度知っておけばいい範囲が限られているけど、看護師って患者さんに関わること全部聞かれて分かるわけないじゃん!!
また、同じ看護師でも人それぞれ経験年数や得意な分野が違い、「そんなことも知らないの?」って言われる始末・・・
この、「分からない・・・」と思う瞬間、人は大きくストレスがかかります。
ましてや、毎日忙しくて、帰っても疲れて眠ってしまいゆっくり調べるなんてできないのに、質問される回数は断トツの看護師。
段取りも組めて、他職種と対等に連携がとれて、「あの看護師さんってできるよね!」って言われる人は、仕事が楽しいです。
あなたの周りにもいませんか?
なんか知らんけど、いきいき仕事してる人。
でも、分からないことが多いと、いろんなことにしわ寄せが行き、結果仕事=つらいになります。
基礎知識が少ないとどうなるの?
じゃあ、しわ寄せって具体的にどんなことでしょうか?
いくつかあげていきます。
頭の中が整理できない
頭の中に未処理のものがたくさん溜まって新しい情報を受け付けることが出来ず整理できません。
頭の中がぐちゃぐちゃだと、
- 申し送りをでフリーズしたり、だらだら実況中継してしまう
- あっち行ったりこっち行ったりで無駄な動線しまくりでタイムロス
- 医師への報告をどうやって言っていいか分からず、怖くて永遠に様子見している
- 今日自分が何をしているのかあんまり分かってない
- これから患者さんがどうなるか予想ができない
などなど、とにかく今すぐ帰りたくなる状況になります。
疑問が浮かばない
もとの知識が少ないと、その先の疑問も浮かびません。
上の続きで頭の中がぐちゃぐちゃで疑問が浮かぶほど余裕が無いこともあります。
疑問が浮かばないということは、知識を広げられないということです。
知識を広げられないということは、いくら勉強してもなかなか追いつかず・・・と悪循環です。
例えば、『血圧=心拍出量×末梢血管抵抗』ということを知っていれば、低血圧の患者さんをみて「心拍数は?」「脈は?」「末梢冷感がある?」・・・と疑問が浮かんできて観察できます。
じゃあ、観察した結果「心拍数は速い、脈は弱い、手足は冷たくてチアノーゼがある」となると、「血液量が減って心臓が一生懸命バクバクポンプしてるけど末梢まで血液が届いてないんだ!」
血液が少ないってことは出血?どこから?このあと使う薬剤は?どんな処置をする?
と、基礎知識があれば順序よく考えることができて、疑問が次々出てきてより多くのことを一気に知ることができます。
後輩に質問されても分からず恥ずかしいし無力感がすごい
総合病院とかだと、2年目以降は後輩がどんどん入ってきますね。
んで、1年目の子がキラキラした目で
「先輩!あの患者さんがした手術、勉強したけど分からないです。なんでここに管が入っているんですか?」
「この検査の介助、不安なので一緒についていただいてもいいですか?」
なんて、どんどん聞かれます。
知らねーよ!!!
・・・言えないですね。
でも、こんなことも知らないんだって思われたくない。
知っていることでもなんとなくしか知らないから自信が無くて伝えられない・・・
そんなこんなでもごもごしていると、まあ相手には分からないんだなってバレます。
後輩は、この先輩頼れないなと思ったら次から違う先輩に聞くようになります。きびしい。
なんとかここは頼ってもらえた先輩としてかっこよく対応したいところですね。
周りの看護師や他職種と対等に話せない
「あの患者さんの薬のことなんですけど~・・・」
「この前のリハビリって~・・・」
などなど看護師や他職種のスタッフと患者さんにまつわる話しをしていても、知識がないとついていけません。
医師の言っていることがいまいちよく分からなくて、とりあえず「はい。分かりました。」とイエスマンになってませんか?
特に、急性期では緊急性や重症度が高く指示変更も多いので、あんまり分かってない中で他のスタッフと話して連携ミスが起きた・・・なんてことも多いですね。
患者さんにいい看護が提供できない
最終的にはすべてここに繋がります。
知識が少ない=患者さんのことが分かってない
ということなので当たり前ですね。
自分が患者さんだったら、やっぱりよく分かってない看護師さんより、基礎がしっかりしている看護師さんにみてもらいたいですよね。
難しい専門知識よりも基礎知識をしっかり勉強すればどこでも通用する
知識知識っていってますが、じゃあどんなことを勉強すればいいの?って思いますよね。
いくつかの部署を経験しましたが、断言します。
難しいことばっかり知ってるやつより、基礎をしっかり固めてるやつの方が強い!
えぇ!?難しい用語とか病気を知ってる方が強いでしょ?と思いましたか?
たしかに、難しいことを知っていることはすばらしいんですが、基礎を知らずに難しい専門知識ばかり詰め込んでいる人は他部署に行くと通用しません。
同じ部署に長年いると、いやでもなんか難しそうな疾患の患者さんを受け持ったり処置についたりします。
すごくスムーズにこなしてたりすると、どこでも通用しそうですよね。
残念ながらそれは半分慣れです。
人は何度も同じことをしていると必ず慣れます。
すると、難しいことを知っていると”自分は他よりできる人”と思いがちです。
そんな人が異動したり転職すると、その部署でやることの内容が全くちがうので通用しないんですよね。
でも、基礎知識をしっかり固めていれば、どの部署や職場だって通用します。
また、今いる部署でも仕事がかなりスムーズになり楽しくなると思います。
まとめ:基礎知識をつけて武器を増やせ!
仕事を楽しくするためには、まず基礎知識をつけましょう!
難しい専門書はそのあとからです。
基礎ができていれば、応用編も簡単です。
患者さんから厚い信頼を得られれば、自分に自信もつきますよね♪
それではまたね!
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